人工知能（AI）スタートアップのフェアリーデバイセズ（東京・文京）は、工場や建設現場で騒音と周囲の声を聞き分けられる音声認識AIを使い、作業員の負担を軽減するウエアラブル端末を手掛ける。同社を率いるのが技術責任者も兼ねる藤野真人社長だ。

ものづくりに明け暮れる少年時代を過ごした。小学校入学後に段ボール工作に熱中し、4年生からはんだごてを握る。自宅と友人の家をつなぐ通話端末も製作した。典型的な「ラジオ少年」で、ものづくりを楽しむうちに自然と技術者を志すようになった。

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